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技術資料
No.T0809 | 2013.10.01

GPC(SEC)-FTIR法によるエチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)の組成分布解析

概要

GPC(SEC)装置にFTIR検出器を用いることで分子量分布と組成分析の同時測定が可能になります。図1に常温GPCに接続した装置全景を示しました。高温GPCへの接続も可能です。

【図1】 GPC-FTIR装置全景

測定事例

図2にエチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)の3Dクロマトグラムを示しました。 測定条件は次のとおりです。

・カ ラ ム : TSKgel GMHHR-H (7.8mmφ×30cm)2本 (東ソー製)
・溶 離 液 : クロロホルム(関東化学製HPLC級)
・カラム温度 : 40℃
・流   速 : 1mL/min
・試 料 濃 度  : 2mg/mL
・注 入 量 : 300μL

図2のクロマトグラムから、CH2基(2928cm-1))とC=O基(1725cm-1)の比率を調べることができます。従って、この結果よりEVAのエチレンと酢酸ビニルの共重合の割合(組成)が解析可能となります。
その一例を 図3に示しました。 図3において、 実線は分子量分布を、 丸印等が酢酸ビニルの含有量分布を示します。色の同じ実線と印が同一の共重合体の結果を示しています。
以上のように、 本装置を用いることで、 各種の高分子材料の分子量分布だけでなく、 分岐構造の分子量依存性を知ることができ、 製品特性(強度、 耐久性など)に対する知見を得ることができます。

適用分野
プラスチック・ゴム
キーワード
EVA、エチレン-酢酸ビニル共重合体、酢ビ

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