概要
熱重量-質量分析装置(TG-MS)は、加熱による測定試料の重量変化を測定するTGと、物質の構造情報が得られるMSを結合させた装置です。
加熱により重量減少する場合、ガスの発生を伴いますが、MSを結合させる事によって発生ガスの種類や量が把握でき、熱分解機構(脱水、脱炭酸など)についての知見が得られます。
装置・仕様
○TG
温度範囲 :室温~1550 ℃
TG感度 :0.1μg
○MS
質量範囲 :1~410 u
測定雰囲気 :He, He/O2(疑似Air)
測定例
シュウ酸カルシウム一水和物の熱分解
① CaC2O4・H2O → CaC2O4 + H2O↑
② CaC2O4 → CaCO3 + CO↑
③ CaCO3 → CaO + CO2↑
適用分野
構造解析、熱分析
キーワード
シュウ酸カルシウム一水和物