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技術資料
No.T2510 | 2025.07.08

低分子量測定カラムを用いた高温GPC測定

概要

 各種ポリオレフィンの分子量および分子量分布測定には、高温GPCが用いられています。
 一方、ワックス等の低分子量物質の高温GPC測定においては、溶離液に添加する安定剤BHTと重複するため、分子量および分子量分布の全体を把握できません。
 本報告では、排除限界の低いカラムを接続し(図1)、低分子量部の分離に着目した測定例を紹介します。

1.測定条件

装置

HLC-8321GPC/HT (東ソー製)

溶離液

1,2,4-トリクロロベンゼン+BHT

【図1】カラム別の較正曲線

【図1】カラム別の較正曲線

2.測定結果

【図2】各種ワックスの測定

【図2】各種ワックスの測定

 図2に各種ワックスのクロマトグラムを示します。溶離液添加のBHTに重複することなく、分子量分布が捉えられています。軟化点および融点の低いワックス類の評価に、本測定法を活用することができます。

適用分野
GPC、高温GPC、SEC、高温SEC、低分子、分子量測定
キーワード
合成ワックス、ポリエチレンワックス、パラフィンワックス、蝋

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