ホームchevron_right技術資料一覧chevron_rightNMRchevron_right溶液NMRchevron_right微量NMR ‐ μgオーダー成分の構造解析
技術資料
No.T1405 | 2014.11.14

微量NMR ‐ μgオーダー成分の構造解析

概要

核磁気共鳴法(NMR)は、分子構造の解析に必須な手法です。他の分析手法(質量分析や赤外分光法等)と比較して低感度のため、通常、mgオーダー以上の試料量が必要でした。
今回、微量測定用プローブを備えたNMR(以下、微量NMR)を導入し、μgオーダーの微量成分の構造解析が可能になりましたので紹介します。

分析事例の紹介

有機EL材料の一つであるNPD(N,N‘-Di-1-naphthyl-N,N‘-diphenylbenzidine)の1H NMRスペクトルを図1に示します。2μgで1H NMR測定が可能です。数十μgの試料量があれば、1H-1H COSYや1H-13C HSQCスペクトルを短時間で測定し、分子構造を解析することができます。【図2, 3】

【図1】 NPDの1H NMRスペクトル(試料量2μg、測定35分)

 

微量NMRは、μgオーダーの微量成分の解析が可能です。

適用分野
有機EL材料、ポリマー中の不純物、その他有機製品
キーワード
有機EL材料

CONTACTぜひ、お問い合わせください

弊社の分析技術について、納期やコストについてご検討の方は、
お問い合わせフォームより問い合わせください。