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技術資料
No.T2508 | 2025.06.13

植物多糖類の水系GPC測定

概要

 食品素材への水溶性多糖添加物として、植物多糖類が知られています。
 本報告では、植物性ガム物質を水系GPC測定し、分子量および分子量分布の違いを捉えました。

試料

  • ペクチン2種(りんご由来、かんきつ類由来)
  • 植物性ガム物質3種(アラビアガム、トラガカントゴム、タマリンドシードガム)

結果

 ペクチンは、広い分子量分布を有する植物多糖類であることがわかります。
 植物性ガム物質は、植物種の違いにより、異なる分子量および分子量分布を持つことが明らかです。

【図1】ペクチン2種の水系GPC測定

【図1】ペクチン2種の水系GPC測定

【図2】植物性ガム物質3種の水系GPC測定

【図2】植物性ガム物質3種の水系GPC測定

 高分子材料では分子量、分子量分布が粘度と関係していることが知られています。同様に、植物多糖類の水系GPC測定を行い、分子量および分子量分布を知ることで、食品素材の増粘効果への指標を得ることが期待できます。

適用分野
GPC、SEC、分子量測定
キーワード
糖類、植物多糖類、複合多糖類、食品添加物、増粘安定剤

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