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技術資料
No.T1703 | 2017.05.08

高温GPC測定における溶離液の選択

~ オルトジクロロベンゼン(ODCB)とトリクロロベンゼン(TCB)の比較 ~

概要

高温GPCの溶離液は、一般的にオルトジクロロベンゼン(ODCB)あるいは1,2,4-トリクロロベンゼンが(TCB)使用されます。溶離液にODCBとTCBを使用して測定した結果を紹介します。
今回使用した高温GPC装置の外観を図1に、測定条件を表1に示します。

分析事例

高温GPCによるポリエチレン(NIST SRM 1475)の測定結果を図2に示します。

図2.高温GPCによるポリエチレン(NIST SRM 1475)のクロマトグラム
溶離液 : (a) ODCB、(b) TCB

TCBの方がODCBよりもポリエチレンとの屈折率の差が大きいため、高感度(約1.5倍)で測定できることがわかります。より高感度で精度よく測定するには、TCBでの測定を推奨致します。

適用分野
高分子材料、プラスチック、樹脂、ゴム
キーワード
高分子、合成高分子

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