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装置紹介
No.A1506 | 2015.10.20

顕微ラマン分光分析装置

概要

短波長レーザー光を物質に照射すると、ラマン散乱と呼ばれる散乱光が生じます。このラマン散乱は物質の分子構造を反映しており、固体、液体、気体の形態を問わず様々な物質の情報が得られます。
また、光を使用した分析法のため、透明材料のガラスや樹脂内の異物を非破壊で測定し、構造解析できます。最小1 μmの微小部分析により、微小な異物の定性分析や、μmオーダーのマッピング分析、深さ方向の測定が可能です。

装置構成

得られる情報

・分子の振動情報(ラマンシフト)
・無機、有機及び高分子材料の構造(結晶相、異物解析等)
・データベースを利用した定性(約4,500件)

性能

・測定波数範囲(ラマンシフト値) :50~8,000 cm-1
・レーザー :532 nm、785 nm
・最大分解能 :1 cm-1(532 nm、1,800 gr/mm)
・空間分解能 :1 μm

アプリケーション

代表的な炭素材料のラマンスペクトルを図1に示します。このように炭素の形態によりスペクトルの形状が異なるため、炭素材料の構造分析が可能です。またG/D比を用いた結晶性評価も行えます。
(Gバンド:炭素六員環に由来、Dバンド:欠陥に由来)


【図1】 炭素材料のラマンスペクトル

適用分野
無機材料、有機材料、高分子材料等
キーワード
顕微ラマン分光、局所分析、構造解析

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