概要
多分散タンパク質であるゼラチンと、糖類を混ぜ合わせた菓子製品が多く販売されています。
本報告では、市販されている菓子製品について、技術資料①記載のRI検出器(示差屈折率検出器)および技術資料②記載のPDA検出器(多波長検出器)を連結し、水系GPC測定において同時検出を行いました。
試料
市販の菓子製品3種
結果
RI検出器では、主に糖類由来の成分が検出されます。
ゼラチン由来の成分は14分~19分に検出されますが、溶離液との屈折率差が少ないために、強度が低く明確な差を比較する事は出来ません。
【図1】菓子製品の水系GPC測定におけるRIクロマトグラム
一方多波長検出器においては、紫外吸収のあるペプチド結合を有するゼラチン由来の主成分が検出されます。ここでは、タンパク質やペプチドの測定に用いられるUV測定波長230nm/PDA検出器におけるクロマトグラムを示します。
【図2】菓子製品の水系GPC測定における測定波長230nm/PDA検出器のクロマトグラム
最後にPDA検出器において得られる、菓子製品3種の等高線図を、図3に示します。
測定波長200nm~400nmにて測定した等高線図の例です。
測定波長230nmにおける単波長クロマトグラムに比べ、より多くの違いを見る事が出来ています。
【図3】菓子製品の水系GPC測定におけるPDA検出器による等高線図
多くの原材料にて造られた菓子製品を、水系GPC測定にてRI検出器とPDA検出器を連結・同時検出することにより、原料別の分子量および分子量分布を知る事が出来ました。
PDA検出器は、特定UV波長におけるクロマトグラムを得るだけでなく、UV波長ごとの検出状態の違いを知ることが出来ます。このように、適切な検出器を用いて測定することで、試料間の違いをより明確にすることが出来ます。