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電子顕微鏡技術資料

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電子顕微鏡画像集

原理

電界放出形走査電子顕微鏡(FE-SEM)
電界放出形走査電子顕微鏡
(FE-SEM)
走査電子顕微鏡(SEM)は、細く絞った電子線で試料表面を走査することによって、試料表面の形態を観察することができます。 透過電子顕微鏡(TEM)は、薄い試料に電子線を透過することによって、試料内部の構造を観察することができます。 電界放出形(FE)電子銃を用いているFE-SEM及びFE-TEMは従来の装置より高分解能な構造情報を得ることができます。

当社のSEM及びTEMで得られた画像例を以下にご紹介します。

 

 

染色TEMによる高分子材料のモルフォロジー解析

電界放出形透過電子顕微鏡(FE-TEM)
電界放出形透過電子顕微鏡
(FE-TEM)

  PP結晶ラメラの配向状態

  PP結晶ラメラの配向状態

  HDPEとL-LDPEの結晶ラメラ形態

  相分離構造をAFMとTEMの観察結果で比較

  PPSとアルミ板の接合界面状態

  PP+PE+スチレン系ゴムの相分離構造とラメラ形態

  ABS樹脂の相分離構造

 

FE-SEMによる加熱時のその場観察(in-situ)

  アルミニウムとポリエチレンの加熱に伴う形態変化

  多層膜フィルムの加熱に伴う形態変化 (動画有)

  赤さび(FeOOH)の加熱による形態変化 (動画有)

   バイオミネラルの加熱による形態変化 (動画有)

   はんだ(共晶組織)の加熱による相変化 (動画有)

   Ag系鉛フリーはんだの加熱によるAg凝集挙動 (動画有)

   Sn-Bi系はんだの金属組織の冷却速度依存性の観察 (動画有)

 

 

TEM解析技術

概要

TEM(透過型電子顕微鏡、透過電子顕微鏡)は高倍率で試料の観察、元素分析、結晶構造解析ができる非常に多機能な装置です。当社ではFE-TEM(電界放出型-透過電子顕微鏡)を用いて、ポリマー材料、有機材料及びセラミックス、半導体などの無機材料について様々な解析を行っています。

原理・特徴

TEMとSTEMの原理および特徴を示します。どちらも高倍率での観察が可能ですが、TEMは結晶構造の解析が、STEMは微小領域の組成分析が得意です。

  • TEM(透過電子顕微鏡)法
    [原理]
     試料に平行な電子線を照射し、試料を透過した電子を用いて構造情報を得る手法。試料内での電子の散乱や回折により、像にコントラストが現れる。
    [特徴]
    ・高倍率での形態観察
    ・回折現象を利用した結晶構造解析(電子線回折図形、暗視野像)
    ・格子像(結晶構造を反映した像)による構造解析

  • STEM(走査透過電子顕微鏡)法
    [原理]
     細く絞った電子線を試料上で走査し透過像を得る手法。ナノメートルまで電子線が絞られているため、微小領域の分析が可能。
    [特徴]
    ・高倍率での形態観察
    ・高倍率での組成像(STEM暗視野像,HAADF像)の取得
    ・微細領域の元素分析(STEM/EDS元素マッピング)

対応測定項目

  • TEMの測定項目と解析例
測定項目 解析内容と応用例
TEM TEM明視野像
高分解能像
形態観察、格子像観察(結晶構造を反映した像)倍率:数万倍~数百万倍・膜厚計測、残留気孔解析
・結晶性材料(セラミックス、金属等)の結晶粒径解析
・ポリマーの相分離構造観察
TEM暗視野像 欠陥解析、結晶方位解析倍率:数万倍~数十万倍・膜の配向性の確認
制限視野電子線回折 結晶構造解析測定エリア:数十nm~数百nm・結晶相の同定、結晶方位解析
STEM STEM明視野像 形態観察倍率:数万倍~数千万倍・粒径解析、気孔解析等
STEM暗視野像
(HAADF像)
形状観察(組成像:組成差を像として取得)倍率:数万倍~数千万倍・セラミックス粒子と有機バインダーの混合状態の解析
STEM/EDS 組成分析(定性分析、半定量分析)、元素マッピング倍率:数万倍~数百万倍・セラミックス、金属の添加元素偏析の解析
・ポリマーの添加剤(フィラー)の解析

関連技術資料

原理・装置紹介

 

ポリマー・有機材料

 

無機材料

 

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