概要
AFM-IRは官能基マッピングにより、組成をイメージングできる装置です。本資料では、AFM-IRを食品に適用した事例として、製造方法の異なる2種類の市販パスタの分析例をご紹介します。
装置:AFM-IR(Molecular Vista社製 Vista One)
空間分解能10nmでケミカルイメージングが可能な最新のAFM-IRです(装置紹介 A2301)。
試料
パスタ(スパゲッティ)…乾麺_茹でていないもの
A社製パスタ : 押出成形機による製麺
B社製パスタ : 手延べで製麺
【図1】観察方向
結果
試料の波数イメージングを図2に示します。タンパク質(1660cm-1:C=O)、およびデンプン(1025cm-1:C-O)に特徴的な波数でイメージングを行ったところ、タンパク質を連続相、デンプンを分散相とする二相構造が観察されました。また、手延べで製麺されたB社製パスタは、機械製のA社製パスタと比較し、デンプンが丸みを帯びている様子が観察されました。
【図2】AFM-IR測定結果_波数イメージング
まとめ
AFM-IRにより、パスタの相構造を観察することができました。また、製造方法によって相構造に違いが見られました。なお、手延べパスタは機械製と比較し、食感に弾力がありました。
適用分野
食品、プラスチック・ゴム、その他有機製品
キーワード
相分離、組成分布、デンプン、タンパク質